【大岡裁き 裁判官があきれた議長の発言とは】

元裁判官である教授に質疑をする機会があった。

「先生は、裁判官在任中にいわゆる大岡裁きをしたことがありますか?」と尋ねてみた。

大岡裁きとは「公正で人情味のある裁定・判決」のことで、 テレビの時代劇にもなった大岡越前守の裁判から由来する言葉だ。 先生曰く、某県の判事をしていたとき。

原子力発電所の建設に反対し、建設の是非の審議を行う議場に乱入して逮捕されたひとの裁判があった。

参考人陳述で、裁判官がそのまちの議会の議長を呼んで「なぜ原子力発電所の建設を認めるのか」と尋ねた。

議長から帰ってきたのはなんと「国が決めたことだから安全だと思った」という言葉だったという。

この議長の発言には、裁判官だった先生は「あきれ返って、議会に乱入した犯人を無罪にしたよ」などとコメントがあった。

先生は「大岡裁きと言えるかどうか」と前置きをして、過去を振り返り話していただいたが、これこそまさに大岡裁きではないか。


杓子定規に法律を適用すれば、議場への乱入は刑法に抵触するような話。


しかし、議長の発言が軽率すぎて、犯人に情状酌量で無罪にしたのだから。

この先生の話を聞いて、議長の話は、さもありなんと思った。

議会によっては改選の期数を重ねただけで議長になる人もいるため、人望や能力に関係なく議長に就任する場合がある。

その点、逗子の市議会の菊地俊一議長は、議員としては比較的若いのに議長就任は今回が二度目。

冒頭に紹介したとんでも議長とは大きく異なる。

実は、私の妻が議員時代に副議長を務めたときの議長が菊地氏だったこともあり、妻とも気心が知れている。

今日は逗子市議会の6月定例会の初日、報告事項や議案で質問するには、種々の制約があるため、一般質問のように一問一答方式で何度も質問ができない。


議案の範疇を超えた、あるいは超えそうになる質問をすると、議長から注意的な指導が入るが、今日は1回だった。

菊地議長がかなり注意深く質疑のやりとりを聞いているからだが、公正なジャッジに感謝したい。

今日のやりとりは前回の臨時議会よりも踏み込んで質疑できたため、桐ケ谷市長とは建設的な議論が初めてできたと思う。

この内容は機会を改めて報告します。