【逗子警察署の英断 住人は魔の迂回から解放!?】




逗子の小坪にある望洋邸というマンションの理事長から、マンション入口付近の中央分離帯のポール撤去(上写真は撤去前)して欲しいという陳情を受けた。


5月10日のことだった。


事情を聞けば、何年か前に理事会として、ポールの撤去を逗子警察署に相談したが、安全面などを大義に、けんもほろろの対応を受けたという。


このマンションが完成したのは2010年だが、この12年間、マンションから出て逗子方面に向かうにはポールが妨げ、左折して約800メートル先の材木座の駐車場でUターン。


もっとひどいのは、鎌倉方面からマンション前に車で来ても、ポールがあるため右折ができず、逗子の県営駐車場まで行って、そこからUターン。


距離にして望洋邸から逗子の県営駐車場まで、往復3キロに過ぎないが、夏場の渋滞時は約1時間もかかるという。


自分のマンションの前まで、辿り着いても、渋滞時は1時間もロスするなんて、あり得ない。


なぜ、こんなことが起き、放置されたままになっているのか。


実は、1990年頃にこのマンション開発計画が持ち上がったときに、逗子市、神奈川県(国道134号線の管理者)、逗子警察署、開発事業者の四者で、マンション前中央分離帯にポールを設置することを合意。


表向きの理由は安全性の確保だが、裏の狙いは事業者の開発断念にあったはず。


なぜならば、当時の逗子市は近隣住民の開発反対運動を受け、開発を阻止させようとして、開発事業者と裁判で争っていたからだ。


しかし、逗子市は裁判に勝てず、2012年にマンションが完成した。


最近、逗子市に調査したところ、1990年当時の四者合意資料なども保管されていないなかった。


四者合意の取り決め当時の開発事業者は入れ替わり、逗子市、神奈川県、逗子警察署の担当者も代わって、いつの間にか、取り決めは忘れさられ、ポールだけは残されたまま。


割りを食ったのは、マンションに居住する住人だ。


以上のことから、長年の経緯と逗子警察署の交通課が絡む問題であったため、マンション理事長から陳情を受けたときは「これは無理筋か」と思い、最初は理事長にそのように説明した。


ところが、国道134号線の管理者である神奈川県に照会したところ、逗子警察署の了解が得られれば撤去してもよいという。


一方の逗子警察署は当初、ポール撤去に難色を示した。


しかし、望洋邸の隣宅前はポールが無いこととの整合性、公平性。


さらには、夏場の渋滞時の迂回1時間の問題提起やマンション住人や関係者への安全管理の徹底などを条件に粘り強く交渉したところ、結果として、逗子警察署が英断を下した。


8月8日、理事長から陳情を受けた日から、ちょうど90日でポールが撤去された(下写真)。





市民からの陳情、要望は多岐に渡るが、本件は難易度が高い割には、珍しくスピード改善した事例といえる。


ただし、マンション住人の方々の利便度を高める反面、取り返しのつかない事故が起きては元も子もなくなってしまうため、関係者の方々の注意喚起及びご理解、ご協力を引き続きお願いしたい。