【② 行政書士試験まであと52日 モチベーションセット】
- Kazuyoshi Nagashima
- 9月17日
- 読了時間: 3分

すべてにいえることかもしれませんが、ゴール設定するだけでなく、なぜ、その試験にパスしたいのか。
なぜ、その仕事に就きたいのか。
その実現性がどれくらいあるのか。
つまり、その試験にパスすること、その仕事に就くことが目標ではなく、それはあくまでも手段。
本当の目的はその試験をパスして、その仕事について何をしたいのかということを描くことができるか否かにかかってくると思います。
そのスイッチをどのように入れるのか。
行政書士の仕事といってもピンとこないひとも多いと思います。
行政書士は、刑事告訴状の作成、提出や内容証明郵便の作成、公正証書の遺言書作成支援、遺言執行人の受任。
このほか、外国人ビザの取次申請代行、建設業許可申請や農地転用の許可申請のほか、職務上請求による個人情報の取得、ナンバープレートの住所照会など、多岐にわたる仕事を受任できます。
しかし、弁護士、なかでも司法書士と行政書士の区別がつかない人も多く、行政書士がいかなる業務をしているのか世の中にはあまり知られていないのかもしれません。
そこでひとつの方法として、行政書士の仕事を知り、試験に合格しようとモチベーションを上げる方法のひとつとして漫画の『カバチタレ』を読むことをお勧めます。
この漫画の原作者は行政書士の田島隆さんが原作者、漫画『ナニワ金融道』で知られた故・青木雄二さんが監修した作品で、行政書士のリアルがテンポよく描かれた良作です。
フジテレビ系でドラマ化され、後で知って驚いたのですが、フジテレビの同期の武内英樹監督(映画『翔んで埼玉』で日本アカデミー賞受賞監督)がディレクターとして制作しており、深津絵里さんと常盤貴子さんのW主演でこちらもとても面白いです(今は、TVerで無料配信され、フジテレビONE TWO NEXTでも視聴可能)。
カバチタレの連載が1999年で、ドラマスタートが2001年。
このドラマの影響で受験者数が4万人レベルから倍増したといわれ、2004年のロースクールスタートと相まって、ロースクール生による司法試験の腕試し、あるいはロースクール三振アウト組が行政書士試験に参入するようになって難化したといわれています。
TBS系制作したドラマ『特上カバチ』では2010年当時、大阪弁護士会は「示談交渉をするなど行政書士に許された業務内容を明らかに超えた法律相談のシーンが頻繁にあった」と指摘し、これに対してTBS広報部は「誤解を招くような内容ではないと考えている」と反論した事案も発生しました。
たしかに、行政書士が弁護士法に抵触しないように配慮や注意をしなければなりませんし、カバチタレはここまで行政書士がやっていいのかな、と思う場面もあります。
とはいえ、紛争を円満に解決する段階の示談書の作成も行政書士はできます。
このようにトラブルを未然に防ぎ、もしくは問題を円満に解決に導くこと。
この予防法務こそが行政書士の最大のミッションで、日々困っている人の手助けをできるという本質はこの漫画ややドラマの通りで間違いありません。
なかでも法律問題を解決するにはお金がかかるというなかで、弁護士がこの案件は儲からないと判断したり、面倒くさいと思われて、うちの事務所に流れ、たどり着くケースもあります。
なかにはどぶさらいと思って、ほとんどボランティアのような想いで受任する事案もありますが、そのような中にも結果として、お客様が大企業などを相手に1000万円以上獲得できたケースもあり、その達成感は独特なものがあります。
つづく


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