【田久保伊東市長 それでも不信任を回避できる道】
- Kazuyoshi Nagashima
- 3 時間前
- 読了時間: 3分

市議選なのに全国ニュース。
1980年代神奈川県逗子市も池子米軍家族住宅を巡る住民運動のピーク時には、市議選の出口調査の結果がテレビで生中継されたと聞いたことがあります。
数十年に一度あるかないかの注目度の高い市議選、伊東市市議会議員選挙。
それもこれも、経歴詐称疑惑により全会一致で市長不信任決議を食らった田久保眞紀市長が市議会を解散したことから、多くの市民から見れば余計な市議会議員選挙が生じたからです。
伊東記者クラブと地元報道機関は合同の、30人に対するアンケートでは、不信任決議案が提出された場合、賛成するとしたのは26人。
市議会議員選挙の結果がどうなろうとも、改選後の市議会で再び田久保市長に対して不信任が再可決される可能性は非常に高いです。
伊東市は10月10日に、伊東市役所で政策会議を開き、伊東市議会選挙後の新たな市議会臨時議会を10月31日に招集する方針を決定しています。
ついに、田久保市長も年貢の納め時か・・・
田久保市長は二度目の不信任を可決され、今度は辞職するほか選択肢はなく、そのままおとなしく市長職を去るか、それとも再び新たな伊東市長を選ぶ市長選挙に出馬するか。
ところが、今までの経歴詐称疑惑に対して、チラ見せしたとされる卒業証書も見せず、説明責任を果たさず、普通に考えれば伊東市長選挙に再出馬しても勝てる見込みはほとんど絶望的と思われます。
ただし、田久保市長には逃げ道があります。
それは臨時議会のみならず、市議会を当面の間開催せずに、市議会の不信任を阻止するという方法が田久保市長にはあるのです。
今月末に伊東市は政策会議で臨時議会の開催を方針決定しているとはいえ、物理的にも法的にも政策会議の方針決定など、市長職の権限をもってすれば職員に指示をすればよいだけのことなのでいたって簡単にできてしまいます。
普通の市長ならばあまりしませんが、田久保市長の言動はこれまで尋常ではありません。
今回のケースでは改選後の市議会になるため、10月19日の改選直後の伊東市議会には議長がいません。
伊東市議会側としては議長が不在のため、地方自治法101条第6項に基づいた議長による臨時会を開催ができないということになります。
つまり、田久保市長は地方自治法上、2度目の不信任を阻止するために、政策会議での方針決定を「撤回」し、臨時会の開催をせず、招集権を持つはずの議長を誕生させないということができてしまうのです。
総務省自治行政局行政課にも念のため確認しましたが、田久保市長は臨時会のみならず、定例会を開催しなくとも法律上罰則はありません。
また、伊東市の定例会会議規則上も年に4回定例会を開かなければならないと定められていますが、こちらも罰則はありません(伊東市議会事務局調べ)。
本来であれば、静岡県警察が捜査権を発動してもおかしくないのですが、民主的なプロセスである選挙が行われるかもしれないという状況の中では、警察は一般的になかなか関与できません。
田久保市長が臨時議会のみならず、通常の市議会の開催もなるだけ引っ張って、再選挙になりそうな状況を作り続けて、警察の関与もしにくい状況を作る。
最近は小川晶前橋市長のホテル密会問題にスポットが当たり過ぎて、以前ほどは見かけなくなった田久保市長ですが、私には田久保劇場が「不信任→失職」でおとなしく幕を閉じるとは思えません。