大学生が成長する二つの条件とは?
- 5月3日
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高校時代、勉強以外に恋愛やスポーツに打ち込んだ人の方が将来出世しているかどうか。
東大合格日本一の開成学園の卒業生の初の追跡調査。
そんなユニークな視点で研究されている方がいるなぁと思ったのが、私がリクルートワークス研究所で働いている当時、ワークスの客員研究員で大学入試センター研究開発部准教授をしていた濱中淳子先生でした(今は私の母校で専攻まで同じの早稲田教育学部生涯教育学専修教授)。
開成の研究では恋愛との相関関係はサンプルが少なかったためか仮説検証はできなかったようです。
他方、わかったことは社会的に成功(所得上)している人は、リーダー経験でも、部活動や大学進学後の体育会、サークルでのリーダー経験にはあまり効果が無かったこと。
効果がみられたのは、学校行事や課外活動におけるリーダー経験のほうだったことは意外でした。
濱中先生のその後の調査では、東の開成、西の灘との比較にも取り組んでいます。
面白かったのは転職や自己学習の期間との相関関係です。
開成卒「(転職)経験無1660万→経験有1680万」に対し、
灘卒「経験無1830万→経験有2400万」と大幅な上昇をみることができることでした。
灘の方が転職志向が強く、生涯にわたって学び続ける傾向が生涯所得を押し上げていることを濱中先生は指摘しています。
そもそも学生の卒業の追跡調査というのは目先の進学や就職先はどこの高校や大学もPRしていますが、卒業後の生涯キャリアや年収にまで踏み込んだ調査を行っているところはほとんどありません。
このため、開成や灘の調査は超エリート校の卒業生に実施されたものとはいえ、その傾向にはかなり普遍性があるのではないかと受け止めています。
そんな面白い視点をもって調査研究をしている濱中先生の新著書を葉山の文教堂でたまたま見つけました。
『大学でどう学ぶか』(筑摩書房)
濱中先生によれば、学生が成長する条件は
1.アウェイの世界に飛び込む。
2.大学教員を活用する。
アウェイの世界に飛び込むとは、自分の興味や専門外の授業、これまで関わりのなかったサークルやボランティア、他学部・他大学との交流など、快適圏(コンフォートゾーン)の外側へ出ること。
大学教員を活用するとは、授業中やオフィスアワーを利用して、教員に質問したり、議論をふっかけたりする。教員を「知的資源」として積極的に使い倒す姿勢を持つこと。
とくに、前者についてはアウェイの世界に飛び込むにはユーグレナの創業者を引き合いに出して、彼らが東大だったから周囲の助言や協力を得やすかったこと。
その一方で高学歴が高所得の平均値を高めているものの、高卒の経営者が成功する事例があるのは勉強への熱心さや行動力が備わっていれば肩書のハンデを克服できることも濱中先生は示唆しています。
最近の大学生の就活は3年生の春から企業インターンシップ等の選考が始まるため、大学に入ってから2年間しか猶予がありません。
4月から大学生になった次女が昨日から鎌倉のだんごやさんでバイトを始めました。
だんごやさんのバイトがよいのか、もっと将来の就職につながりそうなバイトやインターンに時間を割いた方がよいのではないのか。
そんなことを考えるためのヒントにしたいという想いもあって読んだ本でした。
バイトの初日はだんごのトッピングをひたすら5時間以上したそうです。
最初は与えられた単純作業でも、映えるだんごやさんなので新たなトッピング商品を編み出し、万バズを連発すれば就活の売りにできるかも・・・、いや、絵本企画や映像編集のアルバイトやインターンの方が。。。
まぁ、親が先走ってあれこれ考えても、子が腹落ちしてどう考えるかなので、子どもに押し売りするつもりはないですが、今の大学生は就活までたった2年。
奨学金で学費の大部分を背負わすので(これは自分もそうだったし、長女にもそうしてきたので)、学びと働きの接続には敏感にならざるを得ません。



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