【政治とお金 議会の談合体質】
- 7月17日
- 読了時間: 5分
更新日:7月18日

ちょっと暴露します。
福岡県議会で、正副議長ポストの就任の際に、元正副議長が慣例的にお金をカツアゲ(ないし、みかじめ料)として何千万単位で巻き上げられていたのではないかという問題。
連日のように、お金を受け取ったとされている人物が「事実無根」、「受け取っていない」と疑惑を否定していることがニュースになっています。
同じ福岡県の、福岡市議会に関わった際に、他の自治体とは違った政治風土があると感じたことがあります。
それはリクルートで私がWorks誌の編集長をしていたときのことです。
地方自治体の人事モデル都市を構築しようと、選んだひとつが福岡市でした。
2014年ごろの話しです。
ちなみに、リクルートは過去にグループ会社の未公開株を政界に配布したという戦後最大級の汚職・贈収賄事件を起こしたことがあります。
このため、私が在籍した2013年-2015年の頃は政治家や官僚との接待は一切タブーとなっていました。
当時、私は営業職ではなかったため売り込みをする必要がありませんでした。
リクルートワークス研究所は営業やマーケが稼いだお金を、世のために使える稀有なシンクタンクでした。
このため、純粋に儲けとか抜きで、クラウドを使ったチームマッチングやシルバー人材センター改革案を自治体に導入できないものか。
政策提言をするために福岡市にアプローチすることになりました。
通常の場合、政策を実現するには、予算編成権や執行権を持つ首長たる市長に接触すべきです。
あるいは、その補助職員たる該当部署の職員に、政策提言をしに行くのがセオリーです。
しかし、福岡市の場合は、当時の市長は秘書課に面談を申し込んでも会ってくれませんでした。
次に、担当職員にアプローチをしたときに言われたのが「うちは、担当セクションで政策立案しても、議会を通さなきゃいけないのだから、与党会派を回ってください」ということでした。
国会ならば、与党の部会長やワーキンググループ長に話を通してくださいというのは聞かない話しでもありません。
ところが、地方自治体で、役所の職員から最初からアプローチ先を与党会派に仕向けられたのは初めての経験でした。
そして、やむなく実際に、与党会派の団長の事務所を訪ねました。
あらかじめ電話で政策の趣旨を説明しても、結局、政治家当人には会ってすらもらえませんでした。
手ぶらだったからか、また、儲けになるような話ではなかったから会ってもらえなかったのか。
今となってはわかりませんが、担当職員が「それは最大会派の団長のところに行ってください」という他の自治体にはない、議会への斡旋。
議会のボスの勢力を最大化させてしまう、政治風土が福岡にはあるのかと違和感を強く覚えたものでした。
これは福岡市政の話しでしたが、福岡県政にも同じような政治風土があってもおかしくはないとニュースに接して思う次第です。
福岡県では部課長会が、政治家のパーティー券を購入させられていたということも報じられていますが、福岡で行きすぎた議会への忖度は改めないといけません。
ちなみに、私が鎌倉市議会議員をしていたとき。
鎌倉市長選挙のときには県議には100万円、会派のボスクラスには50万円、末端議員には10万円ということが言われていました。
実際に、うちに10万円を持ってきた人が逮捕されたことがありました(しかも、それから15年後くらいにS元議員からは彼は談合の取りまとめ役だったという話を聞きました)。
そんな鎌倉でも、議会の正副議長選挙にまつわり金が動くということはありませんでした。
これは逗子でも同じで、議会の正副議長決めでお金が動くという話は聞いたことがありません。
ただ、暴露的な話をここで披歴すると、少なくとも逗子ではもうかなり長い間、よくいえば話し合いでポストが決まっています。
議長は慣例により2年交代で、副議長や議選の監査は1年交代です。
議会では、人数の多い最大会派と、次に人数の多い会派との話し合いで、最初の2年の議長はAさん、次の2年はBさんというように密約して人事を割り振ってゆきます。
国会議員となった人は総理や大臣になりたいと思うように、地方議会の議員は市長か、議長になりたいと思う人が大半です。
正副議長になれば、報酬も上がるほか、正副議長室が割り当てられて、職員は議案や予算の説明に真っ先に説明に上がります。
正副議長には職員のお辞儀の角度が15度くらい他の議員に比べてさらに低くなり、一般議員のとき以上にちやほやされるようになります。
そのようなみんながやりたいポストを、その都度、ガチンコ勝負でやっていると、しこりが残って、職場がギスギスしてしまいます。
こうした事態を避けるために、逗子に限らず、多くの地方議会では密談で議長や副議長を決めている可能性が高いです。
政治に限らず、多くの組織が人事を中心に回っています。
その中でも地方議会はその最たるもの。
議会の役員人事で議会のメンバーにスクラムを組まれてしまうと、良い政策や予算でも市長から見たら通してもらえないという弊害が生じます。
とりもなおさず、ボスが力を有し、特定のひとだけで権力を回すようになると、お金が介在してきて腐敗の温床にもなりかねないので注意が必要です。
それにしても、福岡県議会では海外視察でもとんでもない無駄遣いが行われていて、むしろそちらの方が衝撃です。
首長や議員が、海外に積極的に行って、参考となる政策や街づくりのデザインを取り入れることはぜひ、やるべきと考えます。
ただし、それは首長ならば自腹でやればよいです(通常は拘束時間が議員の3倍以上のため、給与も倍はもらっているのだから)。
また、議員ならば自腹か、政務調査費を使えばよいと考えます。
海外に公費を使ってビジネスクラスで行く必要は無いし、ホテルも一人1泊13万円とか、ありえません。
高級なホテルの部屋に泊まる理由について、突然の海外要人の来訪に備えてと議会サイドから釈明があったと報じられています。
しかし、天皇や総理大臣クラスならばまだしも、それ以外の政治家に海外の要人が急に滞在先のホテルに来訪するとは考えられません。
とってつけたような理由にあきれるばかりです。
報道記者や政治家として政治の世界に関わるようになって、30年以上になりますが、時計の針がもとに戻ってしまっているような感覚に襲われます。



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